
不動産屋さんは気に入ったんだけど、媒介契約はどれがいいのかしら?

業者側は”専属選任媒介”がいいと進めてきます。
本当にそれでいいのか?解説します!
3つの媒介契約を簡単に解説
一般 | 専任 | 専属専任 | |
---|---|---|---|
他社依頼 | 複数 | 1社 | 1社 |
自分で探す | ◎ | ◎ | × |
契約期間 | 自由 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
レインズ掲載 | 任意 | 7日以内 | 5日以内 |
報告義務 | 任意 | 2週間に1回 | 1週間に1回 |
メリット |
・選択肢が増える ・囲い込みを防止できる |
業者用の取引 |
・営業活動に力が入る ・契約期間に限りがあり、緊張感がある |
デメリット | 営業活動に力が入らない | 業者用の取引 | 対応がイマイチな業者だと、時間の無駄 |
一般媒介契約
何社へも”浮気OK”の状態です。

【メリット】
- 複数の業者へ依頼が可能(※囲い込み防止)
- 依頼と同時に、自分でも買主を探せる

【デメリット】
- レインズ(※指定流通機構)への登録は任意
- 積極的に売却活動をしてくれない
- 活動報告は任意
「不動産屋さんはたくさんあるから、比較検討してみよう!」
といったケースで依頼する人が多いです。
ですが、恋愛と同じで業者側も
「浮気をしているなら、あなたに尽くしても裏切られるかもしれない・・・」
と営業活動(※広告を出すなど)を鈍化する恐れがあります。
【具体例】
- A社:2000万円
- B社:2000万円
- C社:2000万円
ど「よーいドン!」で仮に同じ価格でスタートしたとします。
ですが、3ヶ月たっても売れず・・・
B社「1800万円に値下げしませんか?」
あなた「わかりました。」
と値下げに踏み切った翌週、見事1800万円で売れました!
ただし、買主を見つけてきたのは・・・C社!

え?B社が値下げ交渉をして納得してもらったのに、依頼はC社?!

はい。これだと、B社が広告費や労力が無駄になります

ちょっとかわいそう・・・

仲介手数料が報酬のすべてですから、B社はボランティア状態です
専任媒介・専属専任媒介
浮気NG!でも専任媒介は自分で買主も探せる契約!

【メリット】
- 純愛のため、業者は必死に売却活動をする
- レインズ(※指定流通機構)への登録で買主が見つかりやすい
- 活動報告は義務
- 有効期限があるため、緊張感がある

【デメリット】
- イマイチな業者を選択してしまう恐れがある
- 囲い込み(※両手)の恐れアリ

あなただけ見つめています・・・そう言われたいわよ!

そうですよね。それに、有効期限があると、プロ野球の契約更新みたいで気合が入りますよね。

専任媒介・専属専任媒介、最大の違いは?

専任媒介は自分で買主を探せるんですよ。

へ~! でも、私の知り合いで買ってくれる人いないな・・・

B:これは同業、つまり不動産屋さん同士で結ぶ契約だから、個人で結ぶ人は滅多にいないです。
だから、あまり気にしないでください
専任媒介は
「ウチの物件で誰が買ってくれる人いないかな?
他社に依頼はするけど、自社でも購入希望者を探すね」
といった業者向けの契約です。
どの契約がいいの?

あなたの家が”人気物件”で自信がある場合は、一般媒介
他は専属専任媒介にしましょう。
業者も「この物件なら、高く&早く売れそう」と査定をした瞬間にわかるものです。
また、運よく「ウチに相談に来ている買主さんにピッタリ!」となる可能性が高いからです。

なるほど。
一般媒介だと、他社に取られるリスクがあるかもしれないけれど、簡単に買主が見つかるなら、営業活動もほぼ不要よね。
専属専任は1~1.5ヶ月くらい

あれ? さっきの表グラフだと、3ヶ月契約じゃなかった?

B:よく見てください!3ヶ月”以内”です。極端な話、1週間だけでもOK
専属専任の最大のデメリットは「ハズレ業者を引くこと」
もしハズレを引いて、3ヶ月も家の売却活動が鈍れば・・
精神的&経済的に損をします。

相手はプロで口が達者。なんとでも言いくるめられます
そのため、テスト期間として1~1.5ヶ月くらいの契約を申しこみして、
短期間の間に満足できたら、次は3ヶ月・・・
とすることで、リスクを最小限に抑えられます。